| 8月29日、福岡国際会議場メインホールにて開催された「徳育のスゝメ 教育再生タウンミーティング」(主催:大阪教育維新を市町村からはじめる会、(社)日本青年会議所九州地区協議会、(社)福岡青年会議所)に約2000人が集まり、教育や人間活動の基盤となる道徳教育をめぐって、いま学校・家庭・地域はどのように道徳教育・徳育に取り組むべきなのか、様々な角度からの提言や議論が交わされました(共催:一般財団法人日本教育再生機構 道徳教育をすすめる有識者の会 (財)モラロジー研究所 九州経済同友会 福岡商工会議所。後援:福岡教育連盟 福岡県教育委員会 福岡県PTA協議会 (株)寺子屋モデル)。 |

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冒頭、八木理事長は「徳育の教科書つくり」とのテーマで登壇し、新聞の世論調査では9割以上が道徳教育の強化に賛成しているのに、週一時間の学校での「道徳の時間」は「形骸化している」状況を報告しました。いま実際に使われている大手教科書会社の道徳教材には、「躾」がない、教訓がない、偉人伝が少ない、祖先への深い敬意がないなどの多くの問題があり、中には特殊イデオロギー団体の主張を教える時間となっている場合もあることを指摘しました。
これからは「(一般の有志の方と)共に、あるべき道徳教材を作り、将来の日本を担う子供たちに伝えていこう」、「これが私たち責任世代の役割」であると、新しい道徳教科書の作成に向けた支援・協力を参加者によびかけました。 |

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続いて橋下徹・大阪府知事は、「こどもが笑顔になる徳育を目指して」と題する講演を行いました。
橋下知事はまず、「国民がいま最も苛立っているのは、教育も政治もなかなか変わらないからだ。なぜ変わらないのか? 変える仕組みがないからだ。地方分権も50年も前から言われてきたが、国と地方の協議機関を作ることでようやく動きが出てきた。変える仕組みが最も重要で、改革を実現する仕組みに議論の焦点が絞られなければ何も変わらない」と、行政を動かす仕組みを作る議論がいま最も重要だと指摘しました。
また、現在の学習指導要領の教育レベルでは、「日本はアジアの国々に追い抜かれ、子供たちは将来仕事にあぶれることになるかもしれない。もう教育水準でも、技術レベルでも、日本と同等あるいはそれ以上の国がアジアにあり、企業が労働力の確保のためアジアに進出する流れは止められない」との見通しを示し、「(アジアへの)開放政策が避けられないからこそ、その前提として日本のアイデンティティをしっかり守る歴史教育や道徳教育が大切だ」と指摘しました。
そして、「アイデンティティを守る教育を考えるのは、行政や政治家の役割だが、しかし今の政治は現場教員を動かすことができていない。チェックや評価のない組織はありえない。評価がなければ欠点を直しようがないし、責任の所在が不明になる。これまでの教育は、現場の教員の成果のチェックや評価をまるでしてこなかった」として、今後は教育行政を変える仕組みを作ることを「次の(自らの)テーマとしたい」と述べました。
さらに、大阪でも地域の人たちが学校に入っていく「コミュニティースクールの制度」があり、「市民レベルで責任をもった行動をとり、覚悟をもって参加することで、一緒に教育再生を目指していきましょう」と、責任ある参加活動により行政を動かすことを目指そうと参加者に訴えました。
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次に、タウンミーティング「徳育の教科書つくりと教育再生」の時間では、橋下知事・八木理事長とともに、「地元代表発表者」として福岡市教育委員会理事菊池裕次氏、(株)寺子屋モデル代表世話役社長山口秀範氏が、道徳教育を現場で実践している立場から報告を行い、一般からの代表質問者として、ガールスカウト福岡支部副支部長片山幸子氏、知心学舎主宰安松鈴代氏、元中津青年会議所理事長細川唯氏とともに質疑応答、全体討論を行うことによって、上記の論点をさらに深めました。
※こうした橋下知事の講演内容のほか、タウンミーティングの詳細については、次号の『教育再生』10月号において掲載予定ですので、ご期待下さい。 |